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ぼけたって父さんだ。いろんな時代の父さんが出入りするんだ



『龍の棲む家』

龍がもとめるのは、
なくしてしまった珠。
……「団欒」という光の玉。

母に先立たれた父が呆けたとき、
家族は……。
自由でしなかやな人の絆を
僧侶作家が描く傑作小説!

記憶をさまよう父と暮らす幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会う。部下や家族を演ずるうちに二人は……

初出 「文學界」二〇〇七年五月号、単行本化にあたり改稿加筆しました。

カヴァー写真:サカネユキ
四六判 上製 156ページ
ISBN978-4-16-326370-0
定価1,200円(本体価格1,143円)
文藝春秋
10月10日刊行 


<担当編集者から一言>
 最近、父さんがぼけたようなんだ……。
 兄からそう聞かされた幹夫は、実家で父と二人暮らしを始めます。記憶をさまよう父と、公園でかみあわぬ会話に苦労していたとき、そばにいた女性がすっと入り込み、父の気持ちをなだめてしまいます。介護のプロだというその女性・佳代子に会うのを楽しみに、二人は公園へ通うようになるのです。
 妻を喪った兄、妻と別れた幹夫、かつての担当患者の死に苦しみつづける佳代子……。家族が再び団欒を得るまでを、芥川賞作家があたたかく描きました。(TM)

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