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「アミターバ。つまり無量の光。あるいはアミターユス。阿弥陀さんですよ。いいですかお母さん、極楽浄土ってのは、なにか私らには計り知れない存在の意志や思いが実現している場所らしいんですよ。それを疑わないことです」



東北の寺に嫁いだ娘のもとに身を寄せた「私」は、難治のガンを患って入院。懸命に支える娘や婿たちに感謝しながら、徐々に自分の死を受け容れる。病の進行とともに時間が溶けだし、亡き夫が若い姿で現れたりするが、終にその時を迎えた私が見たものは・・・・・・。現役僧侶の芥川賞作家が、自身の宗教体験や臨死体験記録をもとに「死という出来事」を圧倒的な迫力で描き出す、究極の救いの物語。

解説:中沢新一「日本人の死者の書を紡ぎだす」(二〇〇七年三月、思想家・宗教学者)


※2003年4月に刊行された単行本の文庫化

175ページ
ISBN978-4-10-116653-7 C193
定価380円(本体価格362円)

新潮社/新潮文庫
4月25日(水)発売




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