『仏教・キリスト教 死に方・生き方』 講談社+α新書

福島民報 2005年2月25日号 新刊抄

 三春町の臨済宗僧侶で芥川賞作家と聖心会シスターで文学博士の二人が対談した。「死」という概念に向き合い、意見を交わす。そして「生」を充実するアドバイスを送る。
 「死にゆく人のためにできること」「あの世とこの世を行き来する」など五章で構成。異なる宗教にかかわる二人がそれぞれの意見を尊重し、考えを述べる。思想や体験をもとにした語りは分かりやすく、説得力がある。
 楽しく生きるためにはどうすればいいか、人生の入門書。