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母から子への手紙 入賞作品発表


 世界的医学者・野口英世にあてて母シカが送ったて手紙にちなみ、猪苗代町絆づくり実行委員会(委員長・八子弥寿男野口英世記念館長)が主催する第七回心の手紙コンテスト「母から子への手紙」の入賞作品発表会は四日、同町で開かれ、大賞に山口みあきさん(山口県)が選ばれた。
 県内からは、優秀賞に曲山恵美さん(中島村)と渡辺博美さん(本宮市)が選ばれ、佳作には十一人が入った。
 八子委員長、津金要雄町長があいさつした後、最終選考委員を代表して三春町の僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんが入賞作品を発表した。玄侑さんは、山口さんの作品について「表現がすごく、子どもの言葉も衝撃的。文句のつけようがない」と絶賛。選考委員のエッセイスト大石邦子さんは「よい作品にたくさん出会えた」と総括した。
 今年は全国各地のほか米国、豪州、台湾から、昨年を九十四編上回る千二百二編の応募があった。町内の母親による一次選考で五十二編に絞った後、最終選考で玄侑さんと大石さん、山梨県の春日居郷土館・小川正子記念館長の末利光さん、猪苗代町の一次選考委員代表の小林光子さんが審査。大賞一編、準大賞一編、優秀賞(郵便事業会社賞を含む)八編、佳作四十編に加え、今回は特別に海外応募優秀作として二編を選んだ。
 表彰式は十二月七日、猪苗代町役場で行われる。


福島民友 2008年11月5日 3面


医大の経営審議会  玄侑、根本氏が外部委員


 福島医大は一日、経営審議会と教育研究審議会の両委員を委嘱した。経営審議会の外部委員には芥川賞作家の玄侑宗久氏、前矢祭町長の根本良一氏を選んだ。両審議会委員の任期は二年。
 同大の菊地臣一理事長は「玄侑氏には終末期の医療に生命倫理の観点から、根本氏には独自のアイデアからの意見を期待したい」と、委嘱の理由を話した。
 審議会外部委員次の通り。
 経営審議会=玄侑宗久(作家) 根本良一(前矢祭町長) 林由美子(福島経済同友会常任幹事) 前原和平(白河厚生総合病院長) 渡辺健寿(弁護士) ▽教育研究審議会=金沢一郎(日本学術会議会長) 川原礼子(東北大医学部保健学科教授)


福島民友 2008年4月2日 4面



創立40周年祝う   郡山市仏教会が記念式典


 郡山市仏教会(三村真城会長)の創立四十周年記念式典祝賀会は二十四日、郡山市で開かれ、関係者が会の節目を祝った。
 約七十人が出席した。三村会長が創立からこれまでの同会の活動を振り返り「今後も着実な活動を積み重ね、寺院が社会の役に立つことができるよう努めたい」とあいさつした。
 来賓祝辞に続き、同会の歴代会長や関係団体に三村会長が感謝状を贈り、会の発展に対する尽力をたたえた。祝宴では、琴や尺八の演奏が披露され、和やかな雰囲気の中で出席者が親睦(しんぼく)を深めた。
 同会は祝賀会に先立ち、記念事業として芥川賞作家玄侑宗久さんの講演会を同市で開いた。


福島民友 2008年3月25日 3面



「母から子への手紙」コンテスト   大賞にペティさん 


 世界的医学者・野口英世にあてて母シカが送った手紙にちなみ、猪苗代町絆づくり実行委員会(実行委員長・八子弥寿男野口英世記念館長)が主催した心の手紙コンテスト「母から子への手紙」の入賞作品発表会は五日、猪苗代町役場で開かれ、大賞にペティ民子さん(三七)=米国・ユタ入賞作品を発表する玄侑さん州=が選ばれた。
 県内からは優秀賞・郵政事業株式会社東北支社賞に岡崎照子さん(四八)=会津若松市、優秀賞に菊池孝子さん(六四)=福島市=と、上野文子さん(四八)=会津若松市=が選ばれた。
 八子実行委員長と津金要雄町長のあいさつに続き、最終選考委員を代表して三春町の僧侶で芥川賞作家の玄侑宗久さんが結果を発表した。玄侑さんは「生まれてくる子供が障害を持っていようとも、その運命を受け入れて生きていこうという深い決意を感じた」と大賞のペティさんの作品を評した。選考委員を務めたエッセイストの大石邦子さんは「悲しみに立ち向かい、強く生きている人たちの姿を手紙で拝見し、清められるような思いがする」と応募作品を総括した。
 同コンテストは今年で六回目。全国各地とアメリカから、千百八通の作品が寄せられた。
 最終選考は玄侑さんと大石さん、山梨県の春日居郷土館・小川正子記念館長の末利光さん、猪苗代町の一次選考委員代表の小林光子さんが審査した。
 表彰式は十二月二日、猪苗代町役場で行われる。



福島民友 2007年11月6日 3面


「商いの品格」テーマに討論 商業界東北地方ゼミ


 商業界東北地方ゼミナール福島大会「ふくしまゼミ」は二日、猪苗代町で始まり、「商いの品格」をテーマに参加者が商売の在り方などについて学んでいる。三日まで。
 福島大会運営委員会の主催。東北では六県持ち回りで毎年開いている。雑誌「商業界」を購読している経営者らとスタッフ約四百人が参加している。
 初日は開講式で大高善兵衛大会長があいさつ。古殿町出身の野崎洋光「分とく山」総料理長、芥川賞作家の玄侑宗久さんの講演やパネルディスカッションが行われ、もてなしの心や、先進的ビジネスモデルなどについて学んだ。夜は地元の食材をふんだんに使用した料理も楽しんでいる。
 最終日は、常磐興産の斉藤一彦社長の講演や、フラガールによるダンスも披露される。

福島民友 2007年10月3日 3面


柳津 節目祝い、玄侑さん講演


 柳津町の柳津温泉・花ホテル滝のやが、多彩な講師を迎えて開いている「花ホテル講演会」の第百回講演会は十日、同ホテルで開かれた。芥川賞作家で、三春町の福聚寺副住職の玄侑宗久さんが講演。同講演会の支援者、受講者らが百回目の節目を祝った。
 同講演会は、同ホテルの宿泊客との縁をきっかけに、二〇〇一(平成十三)年二月にスタート。幅広い分野の第一線で活躍する人を講師に迎え、毎月一、二回ほどのペースで開催、講師と受講者が交流の輪を広げてきた。
 第百回講演会では、玄侑さんが「過去の経験を活かさない決意」をテーマに講演した。
 同講演会が百回目を迎えたのを契機に、同ホテルと町内有志らが、同講演会とは別に、新たな企画「いにしえに学ぶ会(仮称)」を立ち上げ、同ホテル以外を会場に、継続して講演会を開くことを決めた。新たな講演会第一弾は二十四日、同温泉月本旅館で開かれ、二つの講演会による「知の交流」と地域活性化を目指す方針。


福島民友 2007年9月11日 3面


有識者ら教育に意見  郡山・少年事件テーマにシンポ


 少年事件の背景などについて意見交換するシンポジウム「民間タウンミーティング・イン郡山 徹底討論・他人事じゃない 少年事件とその周辺を考える」は十五日、郡山で開かれ、教育関係者、作家などの有識者らが教育や社会、家庭について意見を交わした。福島民友新聞社などの後援。
 オピニオン誌「月刊MOKU」(東京都)の寄稿者らが、教育再生を訴え今年四月結成した「家庭からの教育再興プロジェクト」(代表発起人・高橋史朗明星大教授)が、会津若松市で起きた少年による母親殺害事件を受けて企画した。
 三春町在住の芥川賞作家で僧侶の玄侑宗久さんや子ども問題スペシャリストの長田百合子さんらがパネリストを務め、不登校などの問題について話し合った。
 パネリストからは「物が豊かになり、深く考えなくとも生きていける環境が少年の精神をむしばんでしる」「励まし、元気づけることで良い子が育つというのは幻想。しかることも大事」などの意見が出された。
 「会津士魂」などの小説で知られる作家の早乙女貢さんが基調講話を行ったほか、福島民友新聞社社会部の菅野浩記者が会津若松市の事件の概要などについて話した。 
 
福島民友 2007年7月16日 3面



作家・玄侑氏が非行問題に持論 〜社明運動の講演会


 本年度「社会を明るくする運動」の一環として十二日、犯罪予防の啓発や地域のきずなについて考える「玄侑宗久 かけがえのないあなたに贈るメッセージ」が福島市で開かれ、芥川賞作家玄侑宗久氏が基調講演を行った。「社会を明るくする運動」県実施委員会などの主催。福島民友新聞社などの後援。
 玄侑氏は「保護と自立について」の演題で基調講演。非行少年への対応として「子どもを保護するということは、親と子がさまざまな情報を共有していることが前提。しかし、(情報が共有されていない)今の現状を見ると、保護しながら自立を促すというのは難しいのではないか」と述べ、人間関係の構築の必要性を強調した。
 引き続き、玄侑氏と里見庫男県教育委員長、保護司の佐藤豊子さん、あいづCAP代表の幸田久美子さんが「絆を育む地域の力」のテーマでパネルディスカッションした。 

福島民友 2007年7月13日 4面



玄侑さん教育問題で講演 〜東北6県の教育委員研修〜
 東北六県市町村教育委員会連合会の教育委員・教育委員長研修会は六日、福島市で開かれ、三春町福聚寺副住職で芥川賞作家の玄侑宗久さんが「日本人の心の在り方」と題して講演した。
 約五百五十人が出席した。玄侑さんは、同町で教育委員を務めていた経験から「教育問題というと熱くなってしまう」と前置きし、全国一律に対策や制度を導入する。何年かに一度来る台風に備えて窓のない家を造るようなものではないか。考え方によっては、制度をつくればいいという発想が背景にあり、状況に応じた対応を考えていないともいえる。地域の実情は地域がよく知っている。制度をつくることで日本人の心根が失われていくのではないか」と危機感を示した。 

福島民友 2007年7月7日 4面

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