ストレス対策からダイエットまで しなやかに、自分を変える!
ココロ快晴、カラダ美人!

Part2 ココロ、曇りのち快晴!

“人生の達人”が読者の悩みに答えます
このまま一人だったら…自分が好きになれない… そんな悩みを抱えた読者に、玄侑宗久さんが禅を、大谷由里子さんが笑いを通して、ちょっとした心が楽になる、元気に生きるヒントを教えてくれました



28歳・未婚・教育・教員
私は、心底人を好きになることができないように思います。結婚を考えている彼にも、私自身なかなか真剣に向き合うことができず、ついつい結論を出すのをあとのばしにしてしまいます。

心底好きになれない状態は、単純に「今、はまれない」だけ
 人を好きになるとというのは、自分が描いたフィクションがドラマティックに展開している状態なんです。本能で動いていた幼い頃は、好きな人がたくさんいましたよね。でも大人になると、そうは言っていられない。だから、「好きになるのは一人だけ」という物語を作り出して、それに当てはめようとする。つまり、「心底好きになれる」状態はフィクションにはまりこんだ状態。はまりこめないときは焦らず、「はまりたいものがないだけ」と言い聞かせてみる。そのうち想定外の出来事が起きて、物語はどんどん展開していくと思いますよ。



他人に 嫌われるのが 怖いんです
27歳・未婚・官公庁・事務
人の言動がとても気になります。自分が他人からどう思われているのかとふと考えてしまう癖があります。ひとりになったときにその日の会話の内容を思い返しては、「嫌われるようなことを言ったり、したりしていないかなあ」と自分を責めることも多いのです。

頭でっかちになった「私」を体から切り離してみて
 「嫌われているかも」― これは体が感じ取ったことではなく、あなたが頭の中で描いている「私」が一人で考えていること。感覚よりも思考を優先する「私」に翻弄されてしまっているんですね。これでは、体も疲れ果てます。そんなときは「私」のいない時間を作ってください。「私」は言葉を使って思考します。そこで、意味のない言葉の連なりを口に出して思考をストップさせる。目を閉じて手を動かしながら円を描き、その筋肉の動きに意識を集中する。概念の使い手である「私」をいったんおさえて、頭でっかちになった体を元に戻したら、ほら、心も軽くなりませんか。



自分に自信が 持てません
31歳・既婚・通信・一般事務
過去の失敗や嫌な思い出が忘れられません。そのためか、今の自分に自信が持てず、何事も前向きにとらえにくくなっています。

悩んでいてもお腹は空きます 体は”過去”に悩んだりしません
 「過去」というのは頭の中に残っているだけで、体には残っていないんです。落ち込んでいてもぐずぐずしているのは思考だけで、お腹はちゃんとすくという経験はありませんか? そうやって体は、「今日を生きよう」としっかり運営されている。このことに自信を持ってみてください。「私の体は、いつだって素晴らしい連携プレーをしているなぁ」と。これ以上に自信の根拠となるものなんてありません。他人の評価を自信の根拠にしていても、時がたてば、他人の気持ちなど変わってしまいますから。



「本当の私」を みんなわかって くれていない…
34歳・未婚・商社・営業事務
もともと、負けず嫌いで完璧主義の私。頑張りすぎて疲れきっているのに、「まだ余力があるはず。大丈夫なはず」と次々に仕事をふられ、正直キャパオーバーに近い。でも、いつでも元気で明るいアネゴで通っているため、何でも受け入れてしまうんです。イメージを崩したくないという思いの一方で、本当の私に気付いてほしいという思いもあり…。

いろんな要求に応じて変化する「ほのかに漂う自分」でいい
 人はいつも、他人との関係性の中で自分の存在を認識します。その中で「何でも受け入れられる」なんて、素晴らしいこと。この方の言う「本当の自分」というのは何でしょう。状況に応じながら「ほのかに漂う自分」も「本当の自分」。自分が考えている「自分像」に、無理やりはめ込む必要はないのです。身を置く環境によって自分が変わるのは、ごく自然のことですよ。キャリアを積んだ今、頼まれる仕事もパターン化し、アネゴキャラを求められる頻度に偏りが出てきたのでは? 自ら新しい提案をしてみる、新しい関係性を見つけるなど、視点をずらすことで意外と自分の幅は広がるものです。



自分に自信が 持てません
29歳・未婚・教育・事務
30歳を目前に、5年間付き合った彼にふられました。それから1年たちましたが、好きになれる相手に巡り合えないまま日々が過ぎていき、このまま、将来一人ぼっちかと思うと不安でつらいんです。不安にならないような強い自分になりたいのですが…。

変わらないなんてありえない「ただなんとなく」を楽しめばいい
 このままの状態がずっと続くことはありません。思い切り、人は変われるものです。変わるまいとしているのは「私」かもしれない。本当は、毎日何かが変化しているはずなんです。大事にしてほしいのは「なんとなく」という行動原理。私たちは、何かと因果関係で物事を判断しがちですが、原始的な人間の感覚に体を預けると、人間は自然体に戻れます。仕事の場では無理でも、プライベートで「ただなんとなく」という感覚を優先してみてください。そうすれば、自分や周りの変化を敏感に感じ取ることができ、その変化を受け入れる態勢が作れるはずです。



「本当の私」を みんなわかって くれていない…
29歳・未婚・広告・企画
仕事もプライベートも、何かに挑戦しないままだらだらと過ごしていることに不安を感じています。目標を持って、何かに打ちこんでいる周りの友人を見ていると、「私も打ち込める何かを見つけないと」と、焦りを感じずにはいられません。

人生は暇つぶし「今、このとき」を楽しんで
 私たちは、生まれたくて生まれたきたわけではないですよね。気付いたら、生まれていた。だから、生きているこの命、どうやって過ごすか…人生は暇つぶしのようなものなんです(笑)。確かに、何かに挑戦してやり遂げると、達成感は感じられます。でも、生きている実感や自分の変化というものは、「挑戦」しなくても感じられるものです。たとえ目標を掲げていても、達成したときではなく、「いつやめてもいい」くらい「今」を楽しむことが、本当の幸せではないでしょうか。あまり枠に嵌めないで、「今、このとき」という暇な時間を、楽しく過ごしてみることから始めませんか。


「日経WOMAN」2006年6月号