| 医療ルネサンス郡山フォーラムで基調講演 玄侑さんインタビュー | ||||||||||||||||||
| 「人を診る医療に期待」 | ||||||||||||||||||
――「養生を支える医療」という講演タイトルにはどのような意味が込められているのか。講演ではどのような点を強調したいか。 「養生とは元気を養うこと。養生が生活の基本だと思う。医療は人が元気になるための補助的なことで、元気にしてくれるものではない。しかし、病気をいかに治すかだけではなく、どのように元気を養うかという視点も必要。人の意識やイメージがいかに体を左右するか、話したい」 ――患者と医師の人間(信頼)関係をどうとらえているか。 「医師への信頼が生み出す医療上の効果は大きく、医療者を疑うような状況は、理想とは思えない。医学的な専門知識がない患者は、やはり弱い立場にあり、信頼関係を築くのは、患者側からはなかなか難しいと思う。とはいえ、患者側も、自分のことを診てもらうのだから、自分のことに関しては、医師以上に『自分の専門家』となることが必要だ」 ――著書には、健康食品に頼る患者の内面に迫るものもある。そうした患者の心境をどうとらえるか。 「医薬品にはデータがあり、どの程度効果があるのか、はっきりしている。一方、医薬品として認可されていないものは、まだ分からない部分もあり、逆に奇跡を信じる余地がある。そうした奇跡にかける思いがあるのではないか」 ――宗教(宗教家)と医療(医師)の役目に共通する部分はあるか。 「ある。かつては、加持祈祷(きとう)が治療行為として行われていた時代もあり、(末期がん患者を支える)緩和ケアは心の問題でもある。元気を作るテクニックは宗教にもあるので、当日お見せしたい」 ――自分がもし病気にかかったら、どんな医師にかかりたいか。 「元気をもらえる医師。診療科目にとらわれず、全体としての『私』というものを個別に診てほしい。かつては、経済力や身分で治療に差が出る時代があった。近代医学では、その反省から人ではなく、病を診るようになった。今また、違った意味で、再び人を診る医療を期待したい」 |
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| 読売新聞2005年11月4日号(福島版) | ||||||||||||||||||
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| 【基調講演】 演題「養生を支える医療」 【パネルディスカッション】 テーマ「医療に求めること、患者に求めること」
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