7.13「生命尊重の日」特集



 先日、温泉宿に日帰り風呂に入りに行って驚いた。本当はその日は休みの予定だったのだが、翌日来ると思っていた客が来てしまったので開けたのだという。「どっちが間違ったのか分かりませんしね」とご主人は仰った。「だからどうぞゆっくり入ってください」。
 思えば結婚も妊娠も出産も、人生上の大事なことは全てこの客のように突然やって来たりするのではないだろうか。そんなとき、このご主人のように謙虚に受け止め、「成り行き」を受け容れることで人生は思いもしなかった展開を見せる。きっとそれを「仕合わせ」と呼ぶのである。


                                   「生命尊重ニュース」7月号